岳の湯の黒菜 (小国町)

黒菜黒菜は古くから冬場に小国町岳の湯地区の温泉熱で栽培されてきた阿蘇の伝統野菜です。地温が高い、ごく限られた畑でしか栽培できません。また、この地区ではあちこちで湯けむりが立ち上り、畑の一角はまるで地獄温泉のようなボコボコとした突沸が見られます。そのため、黒菜の栽培は、一歩間違えば大きな火傷を負ってしまいかねない大変危険な作業なのです。そんな条件の中、地元生産者により黒菜は丹精込めて栽培され、小国町岳の湯温泉内の直売所で12~1月ごろ販売されています。地元では、主におひたしや御雑煮として食されています。