阿蘇を代表する農産物の一つに「とうもろこし」があります。阿蘇ではとうもろこしを「トウキビ」と呼び、トウキビが軒先に吊るされている風景は阿蘇の風物詩でした。吊るされていたトウキビは「大デッチ・小デッチ」という在来の品種で、乾燥させて保全食や牛馬の飼料にしたり、そのままご飯に混ぜて食べられていました。その際、トウキビの実を効率よく取るための「とうもろこしあやし」と呼ばれる手動の機械が使われているそうで、トウキビの実がきれいに取れる様は感動すら覚えます(↓写真)。さらに、残った芯や皮は、捨てずに「とうきび人形」を作り、阿蘇のお土産として売られていました。
※写真は、大デッチを吊るしたもの