オオルリシジミは、美しい瑠璃色の羽が特徴のチョウで、4月下旬~5月上旬頃に阿蘇の草原で見られます。オオルリシジミの幼虫は「クララ」という草原性植物を食べますが、阿蘇の草原にはこの「クララ」が残っています。クララとは、和名が「眩草(くららぐさ)」といい、この根をかむと目がくらむほど苦いことからついた名前です。放牧された牛は、このクララを食草しないため放牧地にそのまま生育します。そのため、オオルリシジミが生きていけるのです。なお、オオルリシジミは、絶滅危惧種としてレッドデータブックに掲載され、熊本県の指定希少野生動植物種として保護されているので、採集は禁止されています。