一見、何でもない水路に見えてしまいがちですが、用水路は、地域の農業の根幹を担っています。農業の景観は用水路によって生まれ,米の生産や生活に使用する水を運びました。
南阿蘇村の疏水群は約300年前の1667年に開削され、約30年間に渡る水利事業によって計6本の疏水群(保木下井手・琵琶の首井手・上川原井手・白川東・白川西・新井出)が開削されました。その後、網の目のように発展し、現在では、1700ヘクタールの水田に水を潤しています。南阿蘇村の疏水群は、地域の産業基盤として長年にわたり脈々と地域住民により維持管理されています。