馬の頭の形をした馬頭観音は、放牧場の多い阿蘇地域では古くから牛馬の守り神として信仰されてきました。この馬頭観音を祀った小さな堂や石の祠(ほこら)は各地にあり、放牧の始まる4月上旬に、牛馬の安全を祈願し、お神酒をあげて祀りをします。南阿蘇村にも放牧地でよく見られ、主に①鳥の小塚公園内、②バクチが岩石像群内(左写真)、③観音桜近くの祠で見ることができます。このことからも、阿蘇では牛馬と関わりが深かったことが推察されます。