「草小積み」、ご存じですか?

阿蘇地域世界農業遺産推進協会(委託先:(公財)阿蘇グリーンストック)では、草資源利用の実証事業「草小積み再生プロジェクト」として地元牧野組合に御協力いただき、草小積みを設置しています。
このページでは、「草小積み」についてご紹介します。

1 そもそも「草小積み」とは

草小積の写真

↑これです!

一言で言うと、干し草を重ねて積み上げたものです。
冬の間の牛や馬のエサとして利用されます。

〈もうちょっと詳しく・・・〉

昔ながらの草の保存方法で、秋から冬にかけて阿蘇の草原は干し草を保管する場所として
機能しました。
農家は必要に応じて干し草を里へ持ち帰り、冬のあいだ畜舎でくらす牛馬のエサや敷料(しきりょう)に使いました。 そして最後は堆肥にして田畑に施しました。

2 どのように製作するのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

① 草原の草を刈る。

刈り取った草を束ねている様子を写した写真

② 干した草を束ねる

束ねた草を積み上げる様子を写した写真

③ 草の束を積み上げる。 (48~60束)

草を積み上げていく様子を写した写真

④ トベ(屋根のようなもの)を 一番上にのせる

竹や藁縄を使って草小積みを作っていく様子を写した写真

⑤ 飛ばないように竹の輪をかけて縛る

完成した草小積みの写真

⑥ 完成!!

3 誰が製作したのか?
阿蘇の農家さんたちです!(草小積み再生プロジェクトにご協力いただいた皆さま)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加者の写真3枚目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4 「草小積み」が見られる時期・場所について
秋から冬の間、阿蘇の草原で見ることができます。
昔はたくさんの草小積みを見ることができましたが、今では作る方が少なくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の冬(2024年11月~2025年2月頃まで)はこちらで見ることができます!

草小積みマップ(PDF版)

☆阿蘇の草原をもっと知りたい方は☆
おすすめサイト:「阿蘇の草原ハンドブック(改訂版)」