阿蘇地域では世界農業遺産認定後、次の取組を進めています。
農林業の生産振興と草原の利用拡大
《主な取組》
- 伝統的な農法である野草堆肥の活用などにより、農産物の高付加価値化を目指します。
- 阿蘇のあか牛を提供する飲食店の認定制度により、あか牛の消費拡大を図ります。
- 公共建築物の木造化等により、県産木材のさらなる利活用を図ります。
【阿蘇草原再生シール】 |
【あか牛の放牧推進】 |
牧野組合や都市住民による草原管理の維持・充実
《主な取組》
□今後の牧野の利用・管理の目標や改善策を取りまとめた「牧野カルテ(野草地環境保全計画)」を策定します。
□市民ボランティアや企業のCSR活動による草原保全に向けた支援を充実します。
【野焼き支援ボランティア】 |
【地域の銀行による草原再生募金】 |
自然環境・生物多様性・文化の維持・保全
《主な取組》
□阿蘇の草原の生物多様性の評価や草原再生事業による効果の検証を行います。
□利用しなくなった草原のうち、希少動植物が集中分布しているホットスポット「花野」を買い上げ、野焼きなどの管理を行い、希少動植物の保全を図ります。
【牧野組合による調査】 |
【花野】 |
草原の維持への市民参加の拡大
《主な取組》
□阿蘇の子どもたちの農林業体験、生き物調査、草原維持活動の体験や草原・森林環境の学習を充実します。
□中高校生の修学旅行での農林業体験の受け入れ等を通して、都市住民へ草原・自然の重要性を伝えます。
【農林業体験】 |
【グリーン・ツーリズム】 |
先進国型GIAHSとして世界に貢献
発展途上国はもとより、先進国においても、工業・サービス業の発達により、地域の特徴的農業が喪失しています。
阿蘇は、厳しい環境の中でも農業者が多様な農業を維持し、地域住民と共に生物多様性や伝統文化を守るモデルとなり得ます。
阿蘇ならではの農業システムを「ASOモデル」として世界に発信していきます。