世界最大級のカルデラを形成している阿蘇には、22,000haの広大な草原が広がっています。阿蘇には、この草資源の循環的な利用と管理システムを通じた持続的な農業や農法、農村文化が受け継がれています。
また、野焼き・放牧・採草という農業活動により半自然草原が維持されたことで、多様な動植物が生育・生息し、素晴らしい景観が維持されています。2012年にイタリアンシェフ(宮本健真氏)が世界農業遺産の認定を提言し、民・官が一体となった取組を進め、世界でも珍しい民間発の世界農業遺産となりました。
2012年、熊本日新聞主催の「熊本グランドデザイ懸賞論文」において、宮本健真氏の論文「100年後の未来へ繋ぐ『食の大地・熊本』構想」が優秀賞を受賞。
宮本氏は「熊本は様々な気候・地形・歴史などに恵まれた「食の大地」熊本全体で世界農業遺産の認定を目指すべきである。」と提言。世界農業遺産登録へのきっかけとなりました。